収入と休みを自分で組み替える勤務スタイル
明邦運輸株式会社の勤務は、完全週休2日制を基本に置いている。休みは仕事内容により土日、または日曜に平日1日を足したシフト制だ。そのうえで、収入を増やしたい月は週6日勤務へ切り替えられる自由度がある。「今月は稼ぎたい」「隔週だけ出勤日を増やしたい」といった要望も、目標とする月収に合わせて反映できる。
シフトは1か月ごとに希望を出して決める仕組みになっている。事前に申請すれば、家族の行事やプライベートの予定に勤務日を合わせることも可能だ。担当は近距離のルート配送で長距離運転を挟まないため、日勤の流れで一日が完結する。生活のリズムを保ちながら勤め続けられる。
専用車と最新機器で整える運転環境
一人につき1台の専用トラックを割り当てているのが、この職場の特徴だ。車両を他の社員と共有しないので、運転席まわりを自分の使い勝手で整えられる。支給される車両にはドライブレコーダーとデジタルタコグラフが載り、タブレットによる自動ナビも扱える。初めて向かう配送先でも道に迷いにくい。
任される車両は2tクラスの中でも小型の平車で、荷台に屋根のないタイプになる。日頃ミニバンやワゴン車を運転している人なら扱いやすい大きさだ。運ぶ荷物は店舗什器や造作家具、食品などさまざまで、さいたま市周辺を中心に届けていく。
取材でこの装備を一台ずつ確認していて、正直ここまで運転環境に投資している会社は珍しいと感じた。最新設備をそろえる背景には、社員が快適に働ける場をつくるという経営の考え方がある。
60年の稼働が支える仕事量の裏づけ
創業からおよそ60年、明邦運輸株式会社は着実に取引を重ねてきた。毎日30台を超えるトラックが動き、大手クライアントとの契約も複数にのぼる。埼玉県を中心とした酒販店配送では、トップクラスのシェアを握るまでになった。この稼働の厚みが、季節や景気に振り回されにくい仕事量を生んでいる。
拠点は東京都板橋区新河岸の本社と、さいたま市西区指扇の大宮事業所の二か所だ。後者は株式会社サイタマ酒販の敷地内にあり、酒販の流通と近い場所で機能する。規模の大きな職場で腰を据えて働きたい人にとって、この仕事量の安定は日々の勤務を支える土台になる。


