古い家に価値を見いだす目線
時を重ねた住まいに新たな価値を。株式会社山田住建が古民家に向ける眼差しは、この一言に集約される。年月とともに深みを増した太い梁や、職人の手仕事が光る障子といった古民家ならではの風合いには、住まう人の心を豊かにする力がある。諏訪市を拠点とするこの会社は、そうした家屋の個性を守りながら、現代の生活様式に合う機能的な空間へと生まれ変わらせるリフォームを提案している。
残す技術と、変える技術
古民家再生の要は、残すべきものと変えるべきものの見極めにある。幾たびもの地震や災害に耐えてきた古民家は、土壁や木組みに先人の知恵と丁寧な手仕事が宿った建物だ。株式会社山田住建はその仕組みを読み解いたうえで手を入れていく。太い梁や障子の風合いはそのままに、暮らしの動線や設備は今の生活に合わせて整える。
大工が直接現場に足を運び、どんな暮らしを望むのかを細部まで聞き取ってから計画を組み立てる。家族構成の変化に伴う間取りの変更や、冬の冷え込みを和らげる断熱の調整まで、現場の知見を生かして柔軟に対応してきた。移住を考える人には、古民家に実際に泊まって暮らしを確かめる体験も用意している。個人的には、住む前に泊まって確かめてもらうという発想が、古い家を残す仕事とよく響き合っていると感じた。
諏訪に根を張る職人の会社
現場を率いるのは大工歴40年の山田今朝光、古民家の良さを生かす再生のプロだ。社員数は8人、資本金300万円で、諏訪市湖南1634-1を拠点に活動している。事業内容は古民家再生・新築・バリアフリーリフォーム・建築工事、建設業許可は長野県知事許可(般-02)第19372号。
事業エリアは諏訪市を中心に茅野市、岡谷市、下諏訪町、富士見町、原村、伊那市、辰野町、箕輪町、長和町、塩尻市、松本市まで届き、山梨県北杜市も含まれる。過去の施工例には、お蔵の再生や集落の憩いの場、多目的ギャラリーへの転用が並ぶ。問い合わせは0266-58-4816、営業時間は8時から18時、日曜と月2回土曜が定休だ。


