気づかないところに、いつも紙管がある
トイレットペーパーやアルミホイル、セロハンテープの芯を思い浮かべると、紙管という製品が暮らしの近くにあることが分かる。西日本紙管株式会社は、そうした身近な芯材から、製造や建設の現場で使う業務用まで、多岐にわたる紙管を広島で作り続けてきた。日常のアイテムから大がかりな作業環境の資材まで、一つの工場で受け持つ幅の広さがある。軽くて丈夫という紙ならではの性質を生かし、巻いて支えるという役目を地道に引き受けている。正直なところ、これほど身近な製品を専門に作り続けている会社があること自体が、取材前には新鮮だった。
事業の柱になっているのは、製紙用紙管と工業用紙管という二つの製品だ。製紙工場で原紙を巻き取る芯から、数十キロから数百キロの荷に耐える特殊な紙管まで、求められる強度は現場ごとに大きく違う。用途に合わせて寸法や強度を一本ずつ作り分ける作業が、日々の中心に据えられている。軽い芯から重い管まで、一つの窓口でまとめて相談できるのが、この会社の使いやすさになる。
昭和41年から、紙管一筋で
西日本紙管株式会社の歩みは、昭和33年に東洋パルプの呉工場へ製紙用紙管を納めたところから始まった。昭和41年に法人化し、平成6年に現在の社名へと改め、広島の地で紙管づくりに向き合い続けてきた。熊本工場や八代工場を加えながら、中国から九州にかけての製造を担う体制を段階的に整えてきた。半世紀を超えて一つの製品に専念してきた時間が、いまの作りの土台になっている。拠点を段階的に増やしてきた足取りが、そのまま供給の幅を支えている。
資本金は3千万円、取引銀行は広島銀行の広支店になる。大きな会社ではないぶん、一件ごとの依頼と正面から向き合える距離の近さがある。初めての相手にも細かなヒアリングを行い、図面を用いて形状を確かめるところから話を始める。規模より一件ごとの距離の近さを大事にする構えが、長い取引の土台になっている。
大量でも、一本ずつの丁寧さを
各種の設備を使い、寸法や強度を細かく調整しながら形にしていくのが日々の仕事になる。まとまった数の発注でも、品質のムラが出ないよう管理体制を徹底しているため、繰り返し頼む取引先にとっては段取りが読みやすい。古紙を活用した再生紙を積極的に用い、資源の循環に目を向けた工程を続けている点も、この会社の姿勢を示している。丈夫さを保ちながら環境に配慮するという両立が、日々の作業に溶け込んでいる。
初めての依頼では、図面を用いて形状をすり合わせるところから話を始める。ほかの業者で仕上がりに納得できなかった企業の相談にも、細部まで確認しながら応じてきた。用途に合わせた製造工程まで一貫して担当する流れが、後戻りの少ない発注へとつながっていく。
相談は、電話でもメールでも
紙管の相談は、電話0823-84-7171やinfo@nn-shikan.jpのメールで受け付けている。営業時間は8:00から16:30、定休日はなく、県外からの依頼にも応じている。呉市安浦町安登西の本社工場はJR呉線の安登駅から徒歩およそ8分で、実際に足を運び、現物を見ながら相談することもできる。よくある質問や製品一覧のページには、納期や費用、仕様や寸法の目安がまとめられており、発注前の下調べに役立つ。


