葬儀店が花屋である、という核
花幸花店の葬儀を語るうえで外せないのは、花屋が母体だという一点である。株式会社花幸花店の葬祭部として、生花の仕入れルートをそのまま祭壇づくりに使える構えが、この店の核にある。一般的な葬儀社が花を外部から仕入れるのに対し、花幸花店は仕入れの段階から自社で握っている。だからこそ、瑞々しく色鮮やかな高品質の生花を、抑えた価格のまま花祭壇へ回せる。花に強い葬儀店という立ち位置が、ここから生まれている。
仕入れの強みが価格と質を両立させる
この母体の強みは、花祭壇の中身に直に表れる。季節の花や故人が好んだ花をバランスよく織り交ぜ、故人らしい祭壇を仕立てられるのは、扱える花の幅が広いからである。A〜Fの6プランで、大型のものから自宅リビングに置ける小ぶりなサイズまでそろえ、予算や規模に合わせて選べる。花屋として長く培った目利きが、一輪ずつの選び方に生きている。
限られた予算でも花の量や種類にゆとりを持たせられるのは、中間コストを挟まないためだ。「芸能人のような花祭壇で、とってもすばらしかった。故人もよろこんでいると思います。」という遺族の言葉は、この価格と質の両立が形になった証だろう。花を飾るだけでなく、家族の感謝の気持ちを花で表すという姿勢を据えてきた。
花商いの幅が母体を厚くする
花幸花店の花仕事は、葬儀の枠を大きく越えている。店頭での生花や鉢花、観葉植物の販売、JFTD花キューピットを通じた全国・海外へのフラワーギフト配達、企業や一般向けの冠婚葬祭の生花装飾まで担ってきた。開店祝いのスタンド花からブライダルのブーケ、店内ディスプレイ、式典会場のいけ込みまで、花の出番がある場面を横断している。慶事も弔事も同じ店が花を引き受けてきた事実が、母体としての厚みを裏づける。
空間と対応にも通う花屋発の発想
花への強みは、家族葬ホールの設えや広い対応範囲にもつながっている。花屋の2階に構えたホールは自宅のような造りにし、生花に包まれた式をこの空間で組める。宇山花池会館や八幡など各所でも施工でき、枚方市を軸に交野市・八幡市・寝屋川市、さらに吹田市や京都南部、奈良北部まで届く。個人的には、花屋であることを飾りではなく事業の芯に据えている点に、この店の一貫性を感じた。昭和49年5月の創業からこの地で花に向き合ってきた時間が、その芯を支えている。


