山陰の四季に、住まいで応える
鳥取県西伯郡のあたりは、夏の湿気と冬の底冷えがはっきり分かれる土地だ。(有)尚建工務店が地域の気候風土を読み込むのは、その振れ幅に住まいで応えるためにほかならない。断熱と気密の性能を高めつつ、木や石が持つ調湿作用も併用して、一年を通して過ごしやすい室内を保つ。設備任せにせず、素材の力まで勘定に入れるのがこの工務店のやり方だ。
石油製品を使わない断熱材を選ぶ判断も、この気候と無縁ではない。天然素材が湿度を穏やかに整えることで、シックハウス症候群やアレルギーのリスクを軽くできる。個人的には、寒暖差の大きい山陰でこそ、素材から考える家づくりの意味が際立つと感じた。
土地探しから、資金の逆算まで伴走する
家づくりは、更地を手に入れる前から始まっている。(有)尚建工務店は、米子市や西伯郡周辺で敷地を探す段階から相談に乗り、形状や方角、周辺環境を読み込んだうえで提案をまとめる。日当たりや風の通り方は、間取りの自由度を左右する土台になり、土地選びの精度がそのまま住み心地へ跳ね返る。
予算や希望条件は、早い段階でヒアリングし、無理のない資金計画から逆算していく。先に上限を握っておくことで、設計に入ってからの選択で迷いが少なくなる。相談から完成までの目安はおよそ10か月から1年で、この助走の長さが仕上がりの落ち着きにつながっていく。
5回から8回、素材と設計を突き合わせる
設計士との打ち合わせは平均5回から8回に及び、土地の個性と要望を図面の上で突き合わせる。木や石を主役に据え、造作家具まで含めて空間を一体で組み立てるので、家具と間取りのあいだに段差が生まれない。木材加工から仕上げまで職人の手が通しで入り、回を重ねるほど図面の余白が住まい手の言葉で満ちていく。
谷口代表と、日吉津村の窓口
(有)尚建工務店を率いるのは谷口亘繁。建設業許可(般-7 第3727号)や二級建築士事務所登録(第04-2394)を備え、住宅あんしん保証の事業者登録(0006127)も受けている。給排水設備の指定工事店として水まわりまで自社で扱い、鳥取県知事からは経営革新企業の認証も取得した。
拠点は日吉津村日吉津30-5にあり、電話は0859-27-4093でつながる。平日と多くの土曜は9時から18時まで開き、定休は第2・第4土曜と日曜、祝日にあたる。完成見学会や相談会も定期的に開かれ、まだ建てると決めていない段階でも無料で相談できる。事前に一報を入れれば、施工現場や過去の事例を前に、じっくり話を進められる。


