バリアフリー設計から始まる住宅の新しいかたち
年齢を重ねても、身体に変化があっても、同じ家で暮らし続けたい——そうした想いに応える住宅設計を、株式会社リブテックは浜松市から発信している。バリアフリーに軸を置いた設計は、新築だけでなく既存住宅のリフォームにも及ぶ。段差の解消や動線の見直しといった具体的な工夫を、設計段階から施主と一緒に練り上げていくスタイルを採用。静岡県内での施工実績を積み重ねながら、将来の暮らしまで視野に入れた住空間を形にしてきた。
「完成してから気づく不便がほとんどなかった」という声が利用者から寄せられている。福祉住環境コーディネーターの資格を持つスタッフが設計に関わることで、介護や高齢期の生活動作を踏まえた間取りが初期段階から反映される仕組みだ。こうした専門性は、一般的な注文住宅メーカーでは見落とされがちな部分でもある。実際に住んでからの満足度を左右する細部へのこだわりが、リブテックの家づくりには染みついている。
住宅を超えた事業領域とアクアポニックスへの展開
株式会社リブテックが手がける事業は住宅建築だけにとどまらない。次世代の循環型栽培技術であるアクアポニックスの導入支援にも取り組んでおり、住まいと食・環境をつなぐ新しい試みとして注目を集めている。魚の飼育と植物栽培を組み合わせたこの仕組みは、家庭菜園の延長としても導入しやすく、暮らしに自然との接点を加えたいという施主からの関心が高いという。建築のノウハウを活かしながら、住まいの内側に「育てる楽しさ」を組み込む提案を行っている。
個人的には、住宅会社がアクアポニックスまで手がけているという事実が正直なところ印象的だった。農業や環境技術の文脈で語られることが多い分野を、生活空間の設計と地続きで扱っている企業は珍しい。平成27年の設立からまだ10年ほどだが、14名のスタッフ体制でこれだけの事業幅を持たせている点にも、小規模ゆえの機動力が感じられる。
ショールーム併設カフェ「リブカフェ」という接点
浜松市内に構えるバリアフリーショールームには、カフェ「リブカフェ」が併設されている。ここではコーヒーを飲みながら実際のバリアフリー設備を見て触れることができ、住宅相談の敷居をぐっと下げる役割を果たしている。事前予約制でモデルハウスの見学も受け付けており、図面だけでは伝わりにくい空間のスケール感や素材の質感を確認する場として機能。ワークショップなど地域住民が集まるイベントも定期的に開催されている。
初めて住宅会社に足を運ぶ際の緊張感が薄れると感じる来店者は少なくないようだ。カフェというカジュアルな空間での打ち合わせは、要望を言葉にしやすい環境をつくっている。リブカフェでのワークショップには子育て世代の参加も見られ、バリアフリーを「高齢者向け」だけで捉えない幅広い層との接点が生まれている。住宅の話を聞きに来たつもりが、気づけば地域のコミュニティに参加していた——そんなゆるやかなつながりが、この場所から広がっている。
建築施工管理技士から宅建免許まで揃う専門チーム
建築施工管理技士、二級建築士、福祉住環境コーディネーター——株式会社リブテックに在籍するスタッフが保有する資格は多岐にわたる。設計・施工・不動産取引をカバーする体制が社内で完結しているため、プロジェクトごとに外部の専門家を都度手配する必要がない。建築業許可や宅建免許も取得済みで、法的な手続きから現場の施工管理まで一つの窓口で進められる。この一貫した流れが、施主にとっての手間や不安を減らしている。
完成引き渡し後も定期メンテナンスの案内が届き、修繕が必要な箇所があれば速やかに対応するという運用が続いている。「建てたら終わり」ではなく、住み始めてからの関係が続くことに安心感を覚えるという声が目立つ。浜松市という地域に根を張った14名のチームだからこそ、距離の近さがそのまま対応速度に直結する。年数が経つほどに家と人の状態は変わるが、その変化に合わせて相談できる先があるという事実は小さくない。


