株式会社J・3D | 金属積層造形技術の革命児として製造業界の未来を牽引

金属3Dプリンターに特化した少数精鋭の造形サービス

2013年に愛知県名古屋市港区で設立された株式会社J・3Dは、従業員6名という小規模体制ながら金属積層造形の領域で存在感を放っている。EOS社製の装置を複数台保有し、マルエージング鋼やインコネル718相当合金、アルミニウム系材料、純チタン2種相当、ステンレス系合金といった多彩な金属粉末に対応する。少人数だからこそ意思決定が速く、試作から量産まで顧客の要望に即応できる機動力を備えている。資本金2000万円、三菱UFJ銀行・十六銀行・りそな銀行との取引実績が経営の安定性を裏打ちしている。

あおなみ線荒子川公園駅から徒歩15分という立地は、中部圏の製造業者が気軽に足を運べる距離感で、工場見学の受け入れにも積極的だ。実際の造形現場を見ながら専門技術者から説明を受けられるため、導入前の不安が解消されたという声が目立つ。見学後にそのままテスト造形の相談に移るケースも珍しくないらしい。金属3Dプリンターを「まず触れてみる」場として機能している点が、個人的には印象的だった。

航空宇宙から医療まで横断する造形実績

ジェットエンジン向け燃焼器部品やタービンブレードなど、2200度クラスの極限環境下で使用される部品の造形に取り組んできた経歴を持つ。内部に冷却流路を組み込む設計やトポロジー最適化による軽量構造など、従来の切削加工では形にできなかった形状を金属積層で具現化してきた。2014年からは人工股関節用カスタムメイド寛骨臼の開発研究にも参画し、患者ごとの画像データをもとに個別最適化したインプラントの製造技術を蓄積している。自動車分野でもプロトタイプ製作や少量生産向け実用部品を手がけ、開発リードタイムの圧縮に寄与してきた。

ある産業機械メーカーでは、従来5つのパーツを組み合わせていた部品をJ・3Dの造形で一体化し、組立工数を大幅に削減できたという事例がある。こうした「設計の自由度がそのまま製造コストの削減につながる」実感を得た企業がリピーターになる傾向が強いようだ。航空宇宙という信頼性が最重要視される分野での実績があるため、品質面への不安なく依頼できるという声も聞かれる。

造形後の仕上げまで一社で完結する内製体制

株式会社J・3Dが他の造形サービスと一線を画すのは、積層造形の前後工程を自社内でまかなえる設備群を揃えている点にある。ATOS II TRIPLE SCANによる三次元形状測定で造形物の寸法精度を数値で検証し、ワイヤー放電加工による精密仕上げ、DLyte 110i電解研磨装置での表面処理まで工程が途切れない。熱処理設備やブラスト装置、バレル研磨機も社内に配置されており、外注の往復で発生する納期ロスが生じにくい構造になっている。キーエンス製ハンディープローブ三次元測定器による最終検査を全製品に実施し、設計データとの整合性を数値で担保する。

造形だけ外注して後工程は別の業者へ、という手配の煩雑さから解放されるのは実務上かなり大きい。ある担当者は「窓口が一つで済むので、仕様変更の伝達ミスがなくなった」と話していた。工程間の品質情報がすべて社内で共有されるため、不具合発生時のトレーサビリティも確保しやすい。

技術普及と導入支援に軸足を置く姿勢

金属3Dプリンターの導入を検討する企業向けに、J・3Dはコンサルティングから投資対効果の定量評価、運用設計までを段階的にサポートするプログラムを用意している。実機を使った造形体験や、造形パラメータの選定に関する技術解説など、座学だけに終わらない内容が組まれている。造形雰囲気の制御やレーザーエネルギー密度の調整、熱履歴の管理といったプロセス技術の蓄積を、惜しみなく共有する方針を掲げている点も目を引く。

定期的に開催されるセミナーでは、3Dプリンター関連の専門用語をかみ砕いて説明する場面もあり、初めて金属積層に触れる技術者にとって敷居が低いと感じる参加者が多いようだ。樹脂造形や精密機械加工といった周辺技術も組み合わせて提案できるため、金属造形単体では解決しにくい課題にも対応の幅が広い。名古屋という製造業の集積地に拠点を置きながら、技術の「使い方」まで伝えようとする姿勢が、この会社の立ち位置を形づくっている。

愛知 金属3Dプリンター

ビジネス名
株式会社J・3D
住所
〒455-0815
愛知県名古屋市港区油屋町1-30
アクセス
あおなみ線の荒子川公園駅より歩いて約15分
TEL
052-389-1901
FAX
052-389-1902
営業時間
8:30~17:30
定休日
土日
URL
https://j3d.co.jp