複数の工程を、ひとつの窓口に集約する
測量、土木設計、地質・水質調査、現場支援、電子納品。本来なら別々の業者に振り分けられがちなこれらの工程を、株式会社上十コンサルは自社で一貫して引き受けている。青森県十和田市を拠点とするこの測量会社の体制で目を引くのは、その受け皿の広さだ。発注者は複数の業者を渡り歩く必要がなく、依頼から成果までの流れがひとつの窓口で完結する。
一貫体制の実利は、手間の削減だけにとどまらない。測量で得たデータがそのまま設計へと引き継がれるため、工程間の受け渡しで生じるずれを抑えられる。道路や河川、インフラ整備といったプロジェクトを、スムーズに前へ進める土台になっている。
精度を支える機器と、届く範囲の広さ
一貫して担うといっても、各工程の質が伴わなければ意味がない。株式会社上十コンサルは地上一般測量やGNSS測量に加え、ドローンを使ったUAV測量、3Dレーザースキャナーによる3次元計測を備えている。山間部や崩落地のように立入困難な現場でも、機器を使い分けて精緻なデータを取得してきた。
活動範囲も狭くない。十和田市を起点に、八戸市・三沢市・七戸町、さらに東北全域の公共工事・民間工事の現場へ足を運ぶ。青森を拠点に培った技術力と実績を各現場で発揮しており、インフラ整備から住宅の建設まで、測量ニーズの種類を問わず応えてきた。個人的には、地方に根を張りながらこれだけの対応レンジを保っている点が、この会社の底力に映った。
公共工事のデジタル要件に、まとめて応える
一貫体制の最後を締めるのが、デジタル対応だ。CALS/EC対応、電子納品業務、電子成果品の作成など、公共工事で求められる要件を株式会社上十コンサルは一手に担っている。「みなさまの暮らしの土台を測る」を合言葉に、書類作成の効率化と正確なデータ管理を進め、発注者・施工者双方の負担を軽くしてきた。
この流れを現場の先頭で支えているのが、測量士として25年以上のキャリアを持つ代表の戸来貴洋氏だ。長年の経験による3次元測量の知識を活かしつつ、現場スタッフと対話を重ねて信頼を築いている。計測から納品まで一本でつながる体制と、それを回す人の厚み。株式会社上十コンサルの強みは、この二つが噛み合ったところに生まれている。


