現場の声から形になった、残コンブロック型枠の仕組み
生コン工場で毎回余る余剰コンクリートを、どう処分するかではなく、どう使うかを考えるところから有限会社泰徳の事業は始まっている。型枠に余剰コンクリートを流し込んでブロックを成形し、工場内の資材として再活用するという仕組みは、廃棄費用の削減と資材確保を同時に実現できる実用的な解決策だ。製品として生まれた残コンブロックはコンクリート本来の強度を持ち、仮設土留めや資材置き場の仕切り、ウエイトとして現場で実際に機能する。工場の担当者が「処分の問題が資材の問題に変わった」と表現するほど、導入前後での現場感覚の変化は大きいという。
型枠の施工は経験豊富なスタッフが現場に入り、工場の状況を細部まで確認しながら進める。安全性と施工精度の両立を前提とした作業スタイルが、継続的な取引の土台になっている。
型枠選定から納品まで、5段階で進むプロセス
購入プロセスは、型枠タイプの選定→見積もり提示→契約→商品代金50%の入金→正式オーダーという5ステップで構成されており、各段階の内容はウェブ上で事前に確認できる。正式オーダーから納品まで約3か月という期間が基本スケジュールで、時期や注文内容によって変動する場合もある。3Aブロック型枠(160×80×80タイプ)の価格はユーロ建て時価でおおよそ30万円前後(商品代金のみ)で、為替レートや輸送費の影響を受ける。型枠のラインナップは「ベトンブロック」と「3Aブロック」の2シリーズで、160×80×80、180×60×60の標準規格に加え特注品にも対応している。
「FAQに載っていない条件で問い合わせたが、個別に対応してもらえた」という声が届いているという。標準的な案内の枠に収まらない相談にも対応できる体制が、初めて導入を検討する工場の担当者の問い合わせを後押ししている。
生コン手配と型枠販売を束ねる事業の広がり
有限会社泰徳は残コン型枠の販売にとどまらず、生コン手配を中心に各種建設資材の取り扱いも行っている。工場が抱える複数の課題に対し、一つの窓口でまとめて対応できる体制は、業者ごとに担当を分けてきた工場にとって業務の整理につながる。拠点は兵庫県神戸市西区玉津町二ツ屋99-5で、明石駅からバスで約15分、西明石駅から車で約18分という立地。関西圏の生コン工場を中心にアクセスしやすい位置に構えており、来社での相談にも対応できる環境が整っている。
フォークリフトスリーブ(60・80)、仕切り板(80×80)、上部プレート(160×80)、ブロック形状クランプ80など型枠周辺のアイテムも取り揃えており、型枠本体の導入と合わせて現場環境の整備を進められる商品構成が揃っている。営業時間は平日8:30〜17:00(日・祝定休)、電話番号は078-911-9895だ。
コラム・ブログで発信する業界と環境の最前線
脱炭素・SDGsへの対応、生コン業界の動向、余剰コンクリートの活用法—有限会社泰徳が継続的に発信するブログとコラムは、生コン工場に関わる担当者が業界の流れを読むうえで参照できる内容で構成されている。「余剰コンクリートを資源に変える型枠の活用法」(2026年4月)のように、製品と直結した実務的なテーマを積極的に取り上げており、製品案内を超えた専門性を持つ情報として読まれている。残コン・戻りコン問題の改善サポートを事業のコンセプトに置く同社にとって、情報発信は製品の延長線上にある活動だ。
「残コンブロック型枠の販売の秘訣」というコラムのタイトルは、型枠販売の裏側にある現場判断の積み重ねを示唆していて、読む前から興味が湧く。業界課題と自社製品の結節点を丁寧に言語化し続けるという発信スタイルが、長期的な信頼の蓄積につながっている。


