専門技術を活かした外装建材の総合加工体制
羽鳥工業株式会社は2005年の創業から、住宅用サイディングボードの精密加工に特化したモノづくりを展開している企業です。つくば市真瀬字山田の自社工場では、フェンスや支柱材の切断工程から最終梱包まで、すべての作業を社内スタッフが担当。外注に依存せず品質管理を徹底することで、安定した製品供給を実現しています。建材メーカーとの直接取引により、住宅建築に不可欠な外装材の安定供給を支えている存在です。
20代から30代の現場スタッフが中心となって、日々の製造ラインを支えている光景が印象的でした。男女を問わず活躍できる職場環境が根付いており、チーム単位での作業効率向上に継続的に取り組んでいます。代表の羽鳥貴紀氏のもと、将来的な国際展開も視野に入れた事業構想を描いているといいます。
未経験者歓迎の人材育成システム
学歴や専門資格を重視しない採用方針を貫いており、高校卒業者も積極的に正社員として迎え入れています。入社後は半年間の研修プログラムを通じて、建材加工の基礎知識から現場での実践技術まで段階的に習得。先輩社員がマンツーマンで指導にあたり、個人の習得ペースに合わせたサポートを行っています。フォークリフト運転技能講習の受講支援制度もあり、働きながら専門スキルを身につけることが可能です。
「最初は建材のことなんて全く分からなかったけれど、丁寧に教えてもらえるので不安はすぐになくなった」という新入社員の声が多く聞かれます。責任感とやる気を最も重視した評価システムにより、経験よりも人柄を大切にする企業文化が定着しています。こうした取り組みが離職率の低下にもつながっているようです。
自然環境に恵まれた働きやすさの追求
つくばの緑豊かな環境に位置する工場は、都市部の喧騒から離れた静寂な立地が特徴的です。営業時間は10時から20時、土日祝日は完全休業とし、メリハリのある勤務スケジュールを維持。夏季・年末年始・ゴールデンウィークには長期休暇制度を導入し、プライベート時間の確保にも配慮しています。交通費支給や作業服貸与などの基本的な待遇面も整備されています。
正直なところ、地方の中小製造業でここまで休暇制度が充実している企業は珍しいと感じました。ワークライフバランスを重視する現代の働き方にマッチした制度設計が、若手社員の定着率向上に寄与しています。
国際貢献を見据えた事業ビジョン
現在のサイディングボード加工事業を軸に、将来的には海外市場への参入も構想に含めています。製品クオリティの向上と生産効率の最適化を同時に追求し、国内住宅市場での地位固めを進める方針。組織拡大に向けた新規採用も積極化しており、共に成長していける人材との出会いを求めています。和気あいあいとした職場雰囲気を維持しながら、グローバル展開への基盤作りに取り組む姿勢が見て取れます。
地域密着型の製造業から国際的な事業展開へのステップアップを目指すという、野心的でありながら堅実なアプローチが印象に残ります。


