止水・防水の多工法対応が、建物の劣化を根本から止める
有限会社笠原塗装の防水部門は、止水工事・シート防水改修・塗膜防水改修の三本柱で構成されている。地下構造物の止水では地盤固めによる遮水壁構築まで対応し、外壁の樹脂注入とは異なる高難度の施工を求められる現場にも対処できる。シート防水では塩ビ・ゴムシートを素材の特性で使い分け、塗膜防水ではFRPとウレタン樹脂の長所を現場に応じて使い回す判断力がある。施主の生活環境に合った工法を企画提案するスタイルで、一律の対応ではなく建物ごとの診断から工事を始める。
ベランダ防水改修のケースとして、外観上はわずかな劣化に見えた箇所の下地材が腐食していたことが調査で発覚し、全面撤去から下地再構築・FRP防水施工まで実施した記録が公開されている。「ここまで確認してもらえるとは思っていなかった」という施主の声は、診断の丁寧さが現場への信頼につながっていることを表している。プラントライニング工事への対応も含め、建物の用途を問わない施工体制が防水部門の柱になっている。
1966年創業、許可工種の拡張と業界加盟が支える経営基盤
昭和41年1月の創業から積み上げてきた有限会社笠原塗装の許可工種は、平成29年には塗装・防水・土木・内装仕上げをはじめとする十数種類にまで広がった。神奈川県知事(般-29)29638号に含まれる工種の幅は、地域の中小塗装会社としては異例の対応範囲だ。日本塗装工業会と神奈川県塗装協会への加盟を維持しながら、毎年の地域向け住宅塗装相談会(9月・小田原、11月・南足柄)を継続して開催している。三井住友銀行・静岡銀行・さがみ信用金庫との取引関係も、地域経済に根を張った経営姿勢の一部を形成している。
「長く続いている会社には理由がある」という言葉をよく耳にするが、60年近い施工履歴と業界団体での活動の積み重ねを見ると、その理由が少しずつ具体的に見えてくる。小田原市・南足柄市・平塚市を対応エリアとし、長距離移動の少ない地域密着型の運営で同じ顧客との継続取引が生まれやすい構造を作ってきた。「父の代から笠原さんにお願いしている」という声が届く背景には、半世紀以上の地域施工が積み重なっている。
全国入賞が証明する、職人レベルの下地処理技術
2015年の第24回全国建築塗装技能競技大会で竹林慶太が下地作業フレックスコート平滑仕上げ部門賞と茨城県中小企業団体中央会長賞を受賞したという事実は、下地処理という塗装工事の核心部分で全国水準が認められたことを意味する。1級建築塗装技能士4名・1級鋼橋塗装技能士1名という技術者構成は、現場の仕上がりを左右する有資格者の層の厚さを示している。優秀技能者育成事業所の認定は、技術者を育てるプロセスそのものへの評価だ。個人的には、全国大会で「下地処理」の部門賞を受賞している点が特に印象に残った。見えない部分の丁寧さが、仕上がりの品質を決めるのだと改めて感じる。
施工事例には秦野市や平塚市の案件が工程写真付きで公開されており、外壁サイディングのシール撤去から着工前状況まで記録が残っている。こうした工程の可視化は、施主が仕事の進め方を事前に理解しやすくするという効果がある。「何をどう進めてもらえるか分かってから依頼できた」という声があるのも、情報公開の積み重ねによるものだ。
遮熱・光触媒・珪藻土——省エネと住環境改善を同時に目指す塗料提案
遮熱塗料の屋根への施工で表面温度を15〜20℃下げ、空調負荷の軽減とヒートアイランド対策に役立てる提案を有限会社笠原塗装は行っている。省エネECOガラスコートは窓ガラスへの遮熱塗装として、遮熱フィルムより安価で熱割れなく体感温度を2〜3度低減し、冬の熱損失防止にも貢献する。光触媒塗料は太陽光と反応して活性酸素を発生させ、防汚・防カビ・大気浄化・超耐候性という四つの機能を同時に持つ塗料だ。フッ素樹脂塗料は公共建築や超高層ビルにも採用実績があり、塗り替え頻度の低減でライフサイクルコストを抑えられる。
珪藻土は調湿・消臭・不燃・結露防止の複合機能を持ち、左官技術によるコテさばきで多様な模様と色を表現できる。「自分だけの壁ができた感覚がある」という施主の感想も届いており、機能性だけでなく空間づくりへの関与という意味でも評価されているようだ。耐熱温度1700度という不燃性の高さは、防火上の安心感にも直結する。「省エネと自然素材を両立したい」というニーズに応える選択肢が、有限会社笠原塗装の提案には揃っている。


